




今回はガジェット系の実績を4件振り返ります。調理器具・イヤホン・冷却ファン・ドライヤーと用途はそれぞれ異なりますが、共通するのは「スペックや機能を文字で説明したくなる」という難しさです。情報量が増えるほど、どこを見ればいいか分からないサムネイルになりがちです。4件でその処理の仕方がどう違うかを整理します。
01.
テキストは白黒のみで色を使わない設計にしました。商品自体の見た目と、背景のプロの厨房という環境が主役なので、テキストカラーで余計な主張をしないよう意識した結果です。「プロの補助で手料理を格上げ。」という一文で使用シーンを想像させ、細かいスペックは見た人が自分で確かめたくなる構成にしています。
02.
サムネイルに入れなければならない要素が多い案件でした。実際の商品・使用中の人物・具体的な数値(110dB)・問いかけのコピーという4つの要素を、視線の流れを意識して配置しています。上部に問いかけ、中央に商品と人物、下部に数値という縦の流れで、読む順番が自然に決まるよう設計しました。
03.
冷却ファンという商品は静止画では機能が伝わりにくいため、空気の流れを示す矢印グラフィックをサムネイルに組み込みました。ネイビーの背景に青い光の演出を加え、冷却というキーワードをビジュアルで補強しています。「ゲームを止めない冷却力」というコピーは明朝体で力強く見せる設計です。
04.
小さいのに風力があるという矛盾した魅力を伝えるため、「サイズも重さもスマホ級。」というキャッチコピーと「200g・28m・マイナスイオン」という3つの数値を組み合わせました。数値を丸いバッジに入れてまとめることで、情報量が多くても視覚的にすっきりした印象になるよう整理しています。
4件に共通するのは、テキスト量の調整です。フードプロセッサーは文字を最小限にして商品に任せ、イヤホンは要素が多い中で読む順番を整理し、冷却ファンはビジュアルで機能を補い、ドライヤーは数値をまとめてすっきり見せる。アプローチはそれぞれ違いますが、「どこから読ませるか」という視線の設計が共通のテーマになっています。
ガジェット系はスペックを全部書きたくなる誘惑との戦いです。今回の4件を振り返ると、情報を削るか・まとめるか・ビジュアルに任せるかという3つの方向で解決していることが分かります。どれが正解かはプロジェクトの性質によって変わりますが、「読む順番が決まっているか」を確認するという判断基準は共通して使えます。