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革製品の商品写真では、素材の質感を伝えることが重要です。
光沢のある革、起毛した革、細かなシワがある革。同じ革製品でも、表面の特徴によって商品の印象は大きく変わります。
しかし、写真を見ただけでは分かりにくい特徴もあります。
そのひとつが、素材の柔らかさです。
今回取り上げるのは、北海道天然エゾ鹿革を使用した「大人のトートバッグ」。北海道のアウトドアブランドROKUBOと、エゾ鹿革製品を手がけるLEATHERECTIONによる共同プロジェクトです。
2026年10月17日からMakuakeで先行販売が始まりました。
メーカーが公開した写真には、革をつまんだ接写、人物がバッグを持つ写真、収納物を並べた写真などが使われています。
今回はこれらの公開写真をもとに、素材の質感、サイズ感、収納力をどのように伝えているのかを分析します。
なお、本記事で取り上げるのはメーカー公開の販促写真です。Makuakeのプロジェクトページ内における画像の掲載順序を示すものではありません。

最初に注目したいのが、黒い革を指でつまんだ写真です。
画面の大部分を革が占め、指で持ち上げた部分には大きな折れ目ができています。
光が当たった部分には細かなシワが見え、革の表面と厚みの変化が分かる構図です。
革を平らに置いて撮影すると、色や表面の模様は伝えられます。
一方、今回の写真では、実際に指でつまんで革を変形させています。
そのため、表面の特徴だけでなく、素材が折れ曲がる様子も確認できます。
「柔らかい」という言葉だけでは想像しにくい特徴を、写真の中の動作によって補っているのです。
ただし、写真から分かるのは、撮影時に革がどのように変形しているかということです。実際の手触りや長期間使用した場合の耐久性まで、写真だけで証明できるわけではありません。

別の写真では、白いシャツを着た人物が黒いトートバッグを両手で持っています。
バッグの中央には大きなシワができ、下部の革もゆるやかにたわんでいます。
この写真では、バッグを整った形に固定して見せるのではなく、柔らかい素材ならではの変形をそのまま写しています。
バッグの商品撮影では、外形が分かりやすいように中に詰め物を入れ、形を整えることがあります。
しかし、素材の柔らかさを伝えたい場合は、必ずしも整った状態だけが適しているとは限りません。
この写真では、革がたわむことで、バッグがどのような素材でつくられているのかを想像しやすくなっています。
商品の形状を見せる写真と、素材の特徴を見せる写真。
同じバッグでも、撮影の目的によって適した状態が異なることが分かります。

グレーブラウンのバッグを肩に掛けた写真では、人物の身体とバッグを同じ画面に収めています。
バッグは腰のあたりまで広がる大きさで、横幅や高さ、持ち手の長さを人物との比較から把握できます。
また、服装と組み合わせて撮影することで、バッグを持ったときの全体的な印象も確認できます。

メーカー公表のサイズは、高さ約32cm、上部横幅約51cm、底部横幅約39cm、奥行約13cmです。
寸法は正確な大きさを確認するために必要ですが、数字だけでは身体とのバランスを想像しにくいことがあります。
人物写真は、数値とは別の方法でサイズ感を伝える役割を持っています。
ただし、実際の見え方は持つ人の体格によって変わります。人物写真だけに頼らず、寸法の情報も併記することが重要です。
メーカーが公開した写真には、バッグとともに、ノートパソコン、衣類、ノート、日用品などを並べたものがあります。
白い背景の上にさまざまな物を広げることで、収納する物の種類や量を一覧できます。
この写真が伝えているのは、バッグの外観とは異なる情報です。
このバッグの公表容量は約18Lです。
しかし、「18L」という数字だけでは、実際にどのくらいの荷物が入るのかを想像しにくい人もいるでしょう。
そこで、日常的に使う物を並べた写真が役立ちます。
仕事で持ち歩くノートパソコンや、外出時に必要な衣類など、具体的な物を見ることで、使う場面を想像しやすくなります。
ただし、物を並べた写真だけでは、すべてが無理なく収納できることまでは確認できません。
収納力をより明確に伝えるなら、バッグの中に入れた状態や、ファスナーを閉めた状態の写真も組み合わせたいところです。
今回のメーカー公開写真には、異なる役割があります。
同じ商品でも、伝えたい情報によって写真の構図や撮影方法が変わっています。
特に、革の柔らかさを見せるために、あえてシワやたわみを写している点が印象的です。
商品をきれいに撮ることと、商品の特徴を正しく伝えることは、必ずしも同じではありません。
クラウドファンディングの商品画像では、商品の特徴を短いコピーで伝えることがよくあります。
しかし、言葉だけでは十分に伝わらない特徴もあります。
柔らかさを伝えるなら、素材を折り曲げた状態。
大きさを伝えるなら、人物と比較できる状態。
収納力を伝えるなら、具体的な持ち物を見せる状態。
今回のトートバッグの写真は、商品の特徴に合わせて撮影方法を変えることの大切さを教えてくれます。
すべての特徴を一枚に詰め込むのではなく、写真ごとに伝える情報を整理する。
これは革製品だけでなく、衣類、バッグ、生活用品など、さまざまな商品の画像制作に応用できる考え方です。
※本記事はメーカー公開の販促写真をもとにした第三者事例の分析です。当サイトによる制作実績ではありません。Makuakeのプロジェクト本文における画像の使用状況や掲載順序は未確認です。また、応援購入実績と画像デザインの因果関係を示すものではありません。
【柔らかくてタフな一生モノ】北海道天然エゾ鹿革『大人のトートバッグ』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000193555.html