デザインの参考サイト

クラフトビール醸造所の立ち上げや店舗オープンなど、地域に根ざしたクラウドファンディングでは、単に商品の魅力を伝えるだけでは支援が集まりにくい傾向があります。重要なのは、「誰が、どんな想いで、その街に何を作ろうとしているのか」という起案者の熱量とストーリーをビジュアルで表現することです。
今回は、CAMPFIREで展開された「ようかいブルーイング醸造所立ち上げプロジェクト」(札幌市北区初のクラフトビール醸造所)の事例を参考に、支援者の共感を生み出すサムネイル構成や配色、ブランディング表現のロジックをプロのデザイナー視点で深掘り解説します。
地域密着型やファン形成型のプロジェクトにおいて、最も強力なアイキャッチ要素は「起案者本人の笑顔」と「プロダクト(ビール)」です。
文字情報と人物写真を左右・上下でバランス良く配置することで、タイムライン上でも一目で「何を目指すプロジェクトか」が理解できる構成になっています。
クラフトビールという嗜好品において、デザインの「親しみやすさ」はファンづくりの重要な要素です。
サムネイルでは、ビールそのものの「黄金色(アンバー)」と、強調帯に使われている「イエロー」、そして引き締め役の「ブラック」が使われています。黄色〜ゴールド系はエネルギーや楽しさを象徴する色であり、クラフトビールが持つワクワク感を見事に表現しています。
また、左下に配置されたオリジナルのロゴマーク(妖怪とグラスをモチーフにしたデザイン)が黒円枠で強調されており、プロジェクト単体だけでなく「ブランド」としての認知度を高める工夫が施されています。
店舗立ち上げ系のクラファンページでは、支援者が「応援したい」と思えるストーリー展開が必須となります。
スペックやリターンの得感だけを押し出すのではなく、「街の未来」や「夢への挑戦」を共有するストーリー構成にすることで、単なる購買を超えた「ファン(関係人口)」としての支援を獲得できます。
地域応援型の素晴らしい構成ですが、マーケティング視点でのさらなるブラッシュアップ案も考察できます。
本文テキストでリターン内容を説明するだけでなく、「ビール飲み放題チケット」や「限定グラス付きコース」といった目玉リターンを魅力的な個別バナー(画像)として本文中に挿入すると、スマホで流し読みするユーザーの成約率をさらに高めることができます。
今回分析した事例は、起案者の人柄と地域への熱い想いを前面に出し、ビジュアルとコピーで高い共感を生み出している好例です。
地域活性化や店舗開店など「人」が主役となるクラウドファンディングに挑戦する際は、デザインを通して「想いと笑顔」をストレートに可視化することを意識してみてください。
札幌市北区で初のクラフトビール醸造所の設立
https://camp-fire.jp/projects/961288/view