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今回は配色とフォントの軸でまとめます。古代文字名刺・クラフトシードル・抹茶カフェ・ジンギスカンとジャンルはバラバラですが、4件すべてブラックをベースに装飾書体を使った設計です。ブラックは主張の強い色ですが、装飾書体と組み合わせることで、シンプルでありながら個性のある印象を作れます。4件でそのアプローチの違いを見ていきます。
01.
商品そのものが「古代文字というフォント」なので、サムネイルで実際の名刺を見せることが最大の訴求になります。どんなフォントで仕上がるかをサムネイルで体験させる設計で、説明より先に「こんな名刺が作れる」という完成イメージを伝えています。装飾書体の選定がこの案件では特に重要な判断ポイントでした。
02.
真っ赤なりんごを使ったシードルという商品の強いインパクトに合わせ、メイン画像を大きく配置しました。スパークリングのお酒らしい臨場感を出すため、液体が弾ける瞬間のような素材を使い、「超・超蜜。」という繰り返しのコピーと合わせて勢いのある構成にしています。
03.
お寺の夜景と抹茶の写真を境界線なく合成することで、「京都の空気感」をひとつの絵として作りました。二枚の素材を切り抜いて並べるのではなく、グラデーションで溶け込ませる処理を加えることで、「一杯の抹茶が、京都を連れてくる。」というコピーのイメージがそのままビジュアルになっています。
04.
お店から指定された写真素材を使いました。ジンギスカンの肉をアップで大きく配置し、見た瞬間に食欲を感じさせることを優先した構成です。「渋谷で、肉を焼く。」という短いコピーは装飾書体でインパクトをつけつつ、余計な情報を一切加えない潔い設計になっています。
4件を並べると、ブラックという同じ色でも機能が異なることが分かります。名刺では商品を際立たせる背景として、シードルでは赤のコントラストを引き出すベースとして、抹茶では夜景の深みとして、ジンギスカンでは肉の色を引き立てる舞台として機能しています。ブラックは「何もない色」ではなく、主役を決めてから選ぶ色です。
ブラック×装飾書体の組み合わせは、個性を出したいプロジェクトで有効ですが、使い方によって印象が大きく変わります。4件を振り返ると、フォントを商品にする・インパクトを臨場感で補う・合成で世界観を作る・素材を活かして食欲に訴えるという4つの方向性があることが分かります。「ブラックを使えばかっこよくなる」ではなく、何を見せたいかを決めてから配色を選ぶという順番が大切です。