クラウドファンディングの種類を整理しよう【購入型・寄付型・融資型など6つのタイプ】

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はじめに

「クラウドファンディング」と一言で言っても、実はその仕組みにはいくつかの種類があります。

これまでの記事では、主に「購入型」と呼ばれるMakuakeやCAMPFIREのようなプラットフォームを前提に解説してきました。しかし、ニュースで見かける「不動産クラウドファンディング」や「株式投資型クラウドファンディング」は、購入型とは全く異なる仕組みです。

この記事では、クラウドファンディングの主な6つのタイプを整理し、それぞれの特徴や違いをわかりやすく解説します。これからクラウドファンディングに関わる方は、まず全体像を把握しておきましょう。


クラウドファンディングの全体像

クラウドファンディングは、大きく分けると「リターンの形」によって分類されます。

購入型

支援者が得るもの:商品・サービス
代表的なプラットフォーム:Makuake・CAMPFIRE・Kickstarter

寄付型

支援者が得るもの:感謝の気持ち(リターンなし、または非売品)
代表的なプラットフォーム:READYFOR・GoFundMe

融資型(ソーシャルレンディング)

支援者が得るもの:金利(利息)
代表的なプラットフォーム:クラウドバンク・SBIソーシャルレンディング

株式投資型(エクイティ型)

支援者が得るもの:未上場企業の株式
代表的なプラットフォーム:FUNDINNO・イークラウド

ファンド型

支援者が得るもの:売上に応じた分配金
代表的なプラットフォーム:セキュリテ

不動産投資型

支援者が得るもの:不動産運用による分配金
代表的なプラットフォーム:COZUCHI・CREAL

それぞれのタイプについて、もう少し詳しく見ていきましょう。


購入型:商品・サービスを「先行購入」する

これまでの記事で取り上げてきたMakuakeやCAMPFIRE、海外のKickstarter・Indiegogoがこのタイプです。

支援者は、プロジェクトが提供する商品・サービスを「リターン」として受け取ります。実質的には「先行販売・予約購入」に近い仕組みで、支援者にとっては「新しい商品をいち早く手に入れられる」という魅力があります。

ポイント: 購入型は最も認知度が高く、個人や中小企業が新商品を市場に出す前のテストマーケティングとしても活用されています。


寄付型:リターンを求めない「応援」のための支援

寄付型は、社会貢献活動や災害支援など、リターンを前提としない支援の形です。

リターンが全くない場合もあれば、お礼の手紙や活動報告書など、金銭的な価値のないものが送られる場合もあります。支援者の目的は「商品を得ること」ではなく、「活動そのものを応援すること」にあります。

ポイント: 寄付型は税制上の優遇(寄付金控除など)が適用される場合があります。NPO法人や自治体が実施するプロジェクトに多く見られます。


融資型(ソーシャルレンディング):お金を「貸して」利息を得る

融資型は、支援者が「投資家」として、企業や事業者にお金を貸し出す仕組みです。

支援者は、貸し出した金額に対する「利息」をリターンとして受け取ります。仕組みとしては、銀行融資をオンラインで個人向けに小口化したようなイメージです。

購入型との違い

  • 支援者が得るもの:利息(お金)
  • リスク:貸し倒れ(返済されない)リスクがある
  • 必要な許可:第二種金融商品取引業の登録が必要

ポイント: 融資型は「投資」に近い仕組みのため、運営側には金融商品取引法に基づく登録が必要です。購入型よりも法律面でのハードルが高くなります。


株式投資型(エクイティ型):未上場企業の株主になる

株式投資型は、支援者が未上場のスタートアップ企業に出資し、その対価として「株式」を受け取る仕組みです。

将来その企業が成長してIPO(上場)やM&Aを実現すれば、株式の価値が上がり、支援者にも利益が生まれる可能性があります。一方で、企業が成長しなければ、株式の価値はゼロになるリスクもあります。

ポイント: 株式投資型は、1人あたりの投資額に上限が設けられているなど、個人投資家を保護するための規制があります。プロジェクトというより「投資」として捉える必要があります。


ファンド型:事業の売上に応じて分配を受ける

ファンド型は、特定の事業やプロジェクトに対して出資し、その事業の売上に応じた分配金を受け取る仕組みです。

株式投資型との違いは、「株式」を受け取るのではなく、「事業の成果に応じた分配金」を受け取る点です。たとえば、ある飲食店の新規開業プロジェクトに出資し、その店舗の売上の一部を分配金として受け取る、といった形があります。

ポイント: ファンド型は、リターンとして「分配金」と「商品・サービス」を組み合わせているプロジェクトも多く、購入型と投資型の中間のような性質を持っています。


不動産投資型:不動産の運用益を分配で受け取る

不動産投資型は、不動産の取得・運用を目的としたプロジェクトに出資し、その運用益(賃貸収入や売却益)の一部を分配として受け取る仕組みです。

少額から不動産投資に参加できる点が特徴で、近年急速に市場が拡大しているタイプのひとつです。

ポイント: 不動産投資型は、不動産特定共同事業法という法律に基づいて運営されています。プラットフォームが適切な許可を得ているかを確認することが大切です。


6タイプの比較まとめ

購入型
リターン 商品・サービス
リスク 低い
主な目的 商品の先行購入・応援購入
寄付型
リターン なし/非売品
リスク なし
主な目的 社会貢献・応援
融資型
リターン 利息
リスク 中程度
主な目的 資産運用
株式投資型
リターン 株式
リスク 高い
主な目的 スタートアップへの投資
ファンド型
リターン 分配金(+商品)
リスク 中程度
主な目的 事業への参加・投資
不動産投資型
リターン 分配金
リスク 中程度
主な目的 不動産への少額投資

ポイント: 「クラウドファンディング」という言葉だけでプロジェクトを判断せず、どのタイプに該当するのかを必ず確認しましょう。タイプによって、リスクの大きさや法律上の位置づけが大きく異なります。


タイプの違いチェックリスト

クラウドファンディングに関わる際は、以下を確認してみましょう。

0 / 5 完了
自分が関わるプロジェクトが、どのタイプに該当するか理解しているか
リターンが「商品」なのか「金銭的な利益」なのかを確認したか
投資型の場合、リスク(貸し倒れ・株式価値の減少など)を理解しているか
プラットフォームが必要な許可・登録を得ているか確認したか
自分の目的(応援・投資・商品入手)に合ったタイプを選んでいるか

まとめ

クラウドファンディングには、購入型・寄付型・融資型・株式投資型・ファンド型・不動産投資型という6つの主なタイプがあります。

これまでの記事で扱ってきた「サムネイル」「タイトル」「リターン設計」は、主に購入型を前提とした内容でした。もし投資型のクラウドファンディングに触れる機会があれば、購入型とは全く異なる視点(リスク・法律・金融知識)が必要になることを覚えておきましょう。

まずは自分が関わろうとしているプロジェクトが、どのタイプに該当するのかを確認することから始めてみてください。

次回の記事もお楽しみに!


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この記事はクラウドファンディングデザイン研究所が制作しました。

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