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今回は産直・お取り寄せ系のプロジェクトを4件振り返ります。野菜・海鮮・スイカ・海老と素材はそれぞれ異なりますが、共通するのは「実際に食べてみないと分からない」おいしさや鮮度を、1枚の画像で伝えなければならないという難しさです。その解決策が4件でどう変わるかを整理します。
01.
テキストカラーは野菜を連想させるグリーンを選びました。フォントは明朝体です。農家さんの優しい雰囲気が伝わるよう、生産者の顔写真をサムネイルに入れています。「ホンモノの野菜」という文言と合わせて、スーパーで売っているものとは違う、作り手の顔が見える野菜であることを伝えることを優先した設計です。
02.
ウニ好きの人に刺さるよう、粒感まで見える写真を使いました。「北海道」という産地名はそれだけで鮮度と品質の根拠になるため、テキストの中で最も目立つ位置に配置しています。ゴールドの装飾書体で高級感を出し、「鮮度命」という言葉でお取り寄せの不安(新鮮さ)を打ち消す構成にしています。
03.
スイカの瑞々しさと種がないという特徴の両方をサムネイル1枚で説明する構成にしました。断面を切り取って拡大表示することで、種がないことを文字だけでなく視覚でも確認できるようにしています。「こんなに甘いの!?」という問いかけ形式のコピーで、読んだ人が思わず試したくなる流れを作っています。
04.
新鮮さと上品さが伝わるよう、黒背景に明朝体を組み合わせています。冷凍への不信感を「半年経っても」という具体的な期間で裏返し、むしろ鮮度保持技術への信頼に変えるという構成です。
4件に共通するのは、「食べてみないと分からない」という壁をどう越えるかという課題です。野菜は農家の顔で信頼を作り、海鮮は産地名と粒感ある写真で鮮度を証明し、スイカは断面の拡大で特徴を視覚化し、海老は矛盾するコピーで好奇心を引いています。アプローチはそれぞれ異なりますが、いずれも「写真だけ」でも「文字だけ」でも完結させず、写真と文言が互いを補い合う設計になっています。
産直・お取り寄せ系のサムネイルは、素材の魅力を伝えるだけでは足りません。「なぜここから買うのか」という理由を1枚の中に込める必要があります。生産者の顔・産地名・特徴の視覚化・矛盾を突くコピーと、今回の4件はそれぞれ異なる方法でその答えを出しています。