
大判焼きで培った技術を、きんつばの「もっちり感」に転用した発想の飛躍こそがこの菓子の面白さだ。愛媛の伝統菓子「志ぐれ」を出発点にしながら粒あんともち生地を組み合わせ、さくら味とプレーンの2種を桜型の焼印で仕上げるという、量産菓子とは一線を画す手作業への言及がストーリーの軸になっている。
メインカラーに選んだピンクは、桜味と愛媛オリジナル品種「さくらひめ」という商品名の由来に直結しつつ、あんこ菓子にありがちな渋い和色をあえて避けることで、子どもから年配まで幅広い層に構えず手を伸ばしてもらう入口を作っている。
書体に手書き風を採用した判断も的確で、3代目社長・小泉紗奈氏個人の開発ストーリーという「顔の見える」文脈と、手作業で焼印を押すという工程の温度感を、活字よりも自然な形で伝えている。
ページは商品写真と概要が先に置かれ、7つの商品ポイントの後に創業者ストーリーが続く構成で、まず「美味しそう」という直感を満たしてから開発の背景で情緒的に後押しする、和菓子らしい購買心理の順路に沿っている。会長・社員・大学教授という複数の立場からの応援コメントは老舗としての信用を補強する強みだが、賞味期限が配送日から7日間という制約がギフト検討者にとって重要なはずなのに、商品詳細情報の中に埋もれ、前面での説明がやや手薄なのは惜しい。
もう一つ評価したいのは写真の配し方だ。ページ全体にバランス良く写真が置かれているだけでなく、支援コースの一覧にまで一つひとつ商品写真が添えられており、テキストだけで済ませがちなリターン説明にまで手を抜かない姿勢が、プロジェクト全体への丁寧な作り込みとして伝わってくる。
「あんこ文化を次世代へ残したい」若き3代目社長による新食感「もちきんつば」
https://www.makuake.com/project/sakurahime/